野馬追文庫2015年8月~11月

8月~11月に、共通本として選書し、お送りした本についてご報告します。

2015年8月分

平和の維持をどうするのか、安保法案に揺れる中、共通本に選んだ本は

(あいとへいわのえほん)

『青いかいじゅうと赤いかいじゅう』

作:デイビット・マッキー 文:きたざわきょうこ アーニー出版

青いかいじゅうと赤いかいじゅう

2015年9月分

9月の共通本に選んだのは、

長新太さんの『つきよのかいじゅう』(校成出版社)

tsukiyo

この絵本の舞台は、湖(波もたってない静かな湖面ですが)ですので、津波被害も大きかった南相馬にお届けすることに心配はありました。最後に背中を押してくれたのは相談したちゅうりっぷ文庫の梶田さんのアドバイス。

「いま、こういう絵本も読んだほうがいいとおもっている 読まなければいけないと思っている」

2015年10月分

子どもに読んであげる親にとっても懐かしく、こころがほっとする絵本
『だるまちゃんとてんぐちゃん』 作:加古里子 福音館書店

daruma

2015年11月分

『うさこちゃんのたんじょうび 』 

作:ディック・ブルーナ/訳:いしいももこ 福音館書店 をお送りしました。

60周年記念特別大型版【特別付録オリジナルシール&メッセージカードつき】

usako

この絵本を選んだきっかけになったのは、選書メンバー福島県立図書司書
鈴木史穂さんの以下のことばでした。

うさこちゃんのシリーズの中で、私が一番気に入っているのが、『うさこちゃんとうみ』です。
この”うみ”は、私にとって相馬の海でした。
私の住む福島市から山をこえて、相馬の海によく行っていました。
海といえば、相馬の海だったのです。

震災後の新聞で、うさこちゃんが泣いている絵を見たとき、私は泣きたかったのだ、と気づきました。気づいた時には泣いていましたが。
うまく言えませんが、「うさこちゃんは、私だ」と思いました。
大人になって、世の中についての知識を重ね、物分かりがよい大人のふりをしていただけで、ほんとうは、ただ、ただ、悲しくて、不安で、泣きたかったのだと、分かったのです。

うさこちゃん、マドレーヌ、マックス 、どろんここぶた、「ラチとらいおん」のらいおん、・・・

この年になっても、気がつくと私を支えてくれているものが、絵本のなかにあります。
子どもたちも、そういう絵本に出会ってほしいと思っています。

子どもの頃、文字を読むのが苦手でしたが、母が読んでくれたおかげで、たくさんのお話と出会うことができました。
子どものときに「うさこちゃん」に出会えて、幸せだと思っています。